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セックスと愛とフレグランス
第8章 とまどい
竹橋高校へ入学して三か月が経ち、季節は夏に変わっていた。
三年生が部活を引退し、ようやく二年と一年で部活を行うことに慣れてきた七月の中旬――。
連日の気温は三十五度を超え、あと数日で夏休みという日。
智広が部活を終え帰宅すると、キッチンに立っていたのは制服にエプロン姿の桐原愛先輩だった。
顔を上げた愛先輩は「お帰り」と笑顔を向けた。
「どうして、ここにいるんですか……」
頭が真っ白になるとはこういうことをいうのだろう。
自分には到底手の届かない憧れの先輩が自宅のキッチンに立っているのだ。
三年生が部活を引退し、ようやく二年と一年で部活を行うことに慣れてきた七月の中旬――。
連日の気温は三十五度を超え、あと数日で夏休みという日。
智広が部活を終え帰宅すると、キッチンに立っていたのは制服にエプロン姿の桐原愛先輩だった。
顔を上げた愛先輩は「お帰り」と笑顔を向けた。
「どうして、ここにいるんですか……」
頭が真っ白になるとはこういうことをいうのだろう。
自分には到底手の届かない憧れの先輩が自宅のキッチンに立っているのだ。