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セックスと愛とフレグランス
第8章 とまどい
その上には父親自慢のテレビが載っていた。
全体的にシックな色合いの空間であり、物をあまり置くことを嫌った智広独自の空間である。
ただ、この部屋を自慢するような女性を自室に入れたことはいままで一度もない。
ふと愛先輩の顔が頭に浮かんだ。
その表情は、兄貴とキスを交わしている恍惚したものだった。
気を紛らわすためテーブルのリモコンを持ちテレビのスイッチを入れた。
画面には生放送の歌番組が流れていた。
ギターを抱えた女性シンガーが失恋の唄を歌っていた。
当てつけか、と心の中で毒づいた瞬間、こんこん、と扉を叩く音が聞こえた。
全体的にシックな色合いの空間であり、物をあまり置くことを嫌った智広独自の空間である。
ただ、この部屋を自慢するような女性を自室に入れたことはいままで一度もない。
ふと愛先輩の顔が頭に浮かんだ。
その表情は、兄貴とキスを交わしている恍惚したものだった。
気を紛らわすためテーブルのリモコンを持ちテレビのスイッチを入れた。
画面には生放送の歌番組が流れていた。
ギターを抱えた女性シンガーが失恋の唄を歌っていた。
当てつけか、と心の中で毒づいた瞬間、こんこん、と扉を叩く音が聞こえた。