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セックスと愛とフレグランス
第11章 嫉妬
愛先輩がつく嘘に、とてつもなく興味が湧いたが、実をいうと、真実を聞くのが怖かった。
間違いなく彼女の嘘は智広にとって嬉しいニュースではないだろう。
「お小遣いのためにこんな仕事してるなんて嘘なの」
「じゃあ、なんのためにこんな仕事を……」
「本当は生活のため……。短大を出て化粧品メーカーに就職して、好きな男性と結婚して子供が生まれた。そこまでは幸せな人生だった。でも出産してすぐに、夫の多額の借金が発覚すると、追い打ちをかけるように夫が蒸発――。ホント馬鹿だよ、あたしって……」ふふっと自虐的に笑って見せる。
間違いなく彼女の嘘は智広にとって嬉しいニュースではないだろう。
「お小遣いのためにこんな仕事してるなんて嘘なの」
「じゃあ、なんのためにこんな仕事を……」
「本当は生活のため……。短大を出て化粧品メーカーに就職して、好きな男性と結婚して子供が生まれた。そこまでは幸せな人生だった。でも出産してすぐに、夫の多額の借金が発覚すると、追い打ちをかけるように夫が蒸発――。ホント馬鹿だよ、あたしって……」ふふっと自虐的に笑って見せる。