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第2章 インポとED

愚息に感じていた疼痛はすでに沈静化していたが、「くそインポ野郎」という彼女の罵声が心にぐさりと突き刺さり智広の生命力を奪っていく。

下半身を見下ろした。

数秒前までいきり勃っていた愚息は完全に元気を失い、今までに見たこともないほどの萎れ方をしていた。

フロアに全身を投げ出し大の字に寝転がった。

天井に張り巡らされた巨大な鏡に全裸の自分が映っていた。

それはまるで、貝殻からは放り出されたヴィーナスのようだった。