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第3章 シャーク

腕を組んだ智広は身体を通路に向け足を組んだ。

すると佐目は、その視線を追うように智広の顔を覗き込む。

「だからぁ、ここで俺の出番なんだよ」

テーブルに置かれたスマホを持ち上げた佐目は画面をタッチし何やら検索を始めた。

彼は一体どんな情報を智広に提示しようというのだろうか。

とてつもない興味を惹かれた智広はスマホを操作する佐目の手元を盗み見る。

だが画面はほとんど見えないので佐目の行動をじっと待った。