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約束のピンキーリング
第3章 キ
「それよりさぁ~」
岡本くんは、ゆったりとした口調で色っぽく私の髪をかきあげた。

な、なんなの・・・
この雰囲気・・・

「時間良いのか?」

え!!!!
時計を見ると7時を過ぎていて

「なんで早く言ってくれないの!」
「イヤ、中村さんが俺たちのセクハラ事件を聞きたがってたから」

セクハラ事件って・・・

いつの間にか逆セクハラで話がまとまってる!
私は急いでベッドを下りて下着を探した。

もう!!!

昨日の私!なんでこんなに脱ぎ散らかしてるのよ!

「昨日はお互い激しかったよな」

服をかき集める私を面白そうに眺めている。

「岡本主任も早く準備してください!」
「一緒に出勤していいのかな?」

はぁ?

「社内にばれちゃう」

なんだかとっても楽しそう・・・

私は大きく、大きくため息をついた。

これから、この人とプロジェクトを一緒にやって行くのに大きな不安がのしかかった。

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