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花の輪舞曲
第1章 夜啼鳥の小夜曲
春暁の仄明かりが美しいひとを照らす。
腕の中で無邪気に眠る笙子を見つめ、岩倉は思わず微笑みを漏らす。
…こんなにお可愛らしい貌をして…。

初夜の目眩く愛の営みを思い返す。

笙子の身体は素晴らしかった。
未熟な初潮を迎えたばかりのような乳房や、片手で掴めそうな腰、肉付きの薄い双丘…そして禁断の花園の奥の雌花は岩倉を虜にするのに充分なものだった。

最初の方は完璧な受け身であった笙子だが、岩倉の牡の翻弄に次第に腰を揺らめかせ…その蜜壺からとろりとした愛の蜜を滴らせながら、岩倉を締め付けた。
狭く熱い雌花とその締め付けに思わず呻きながら、岩倉は笙子の中に牡液を放った。
「ああっ…!熱…い…おなかのなか…どうして…」
喘ぎながら混乱する笙子に、まだ執拗に精を送り込みながら口づける。
「…私の精です…。貴女の奥深くに注ぎ込みました…。
子どもができるかもしれませんね…」
「…赤ちゃん…私たちの…?…ほしいです…」
とろりと悦楽に酔った眼差しで岩倉を見上げ、微笑った。
「…千紘さんの赤ちゃん…ほしい…」
無垢な愛らしさに、もう何度交わしたか分からない口づけを交わす。
「…いつか授かる日を楽しみにしています。
けれど今は…」
「あっ…!…んんっ…!」
繋がったままの腰を荒々しく突き上げる。
結合部から淫らな蜜の音が聞こえる。
「…私のことだけを考えていてください」

未来の自分の子どもに嫉妬してどうすると思ったが、岩倉は未だ冷めぬ欲情を笙子にぶつける。

一度果てたのに少しも硬度を失わない牡に攻め続けられ、笙子は次第に意識を飛ばしながら、岩倉にしがみついた。
「…ああ…もう…やめて…おかしく…なりそ…う…」
譫言のような言葉を呟き身体を細かく震わせると、笙子は初めて達した。

ぐったりと意識を失った笙子を褥に横たわらせ、ゆっくりと花陰から牡を抜く。

…上質な真珠色の肌に、岩倉の欲望の牡液の残滓を滴らせる。
その僅かな感覚に、笙子はびくりと身体を震わせ…薄く瞳を開き、岩倉を見上げて微かに微笑った。

…穢れなき聖女のような美しいひとの、ぞくりとするような色香に、岩倉は魅入られたのだ。


…美しいひと…。
美しく可憐で清らかで…けれど淫らでどこか謎めいたひと…。
私は一生、貴女の愛の奴隷だ…。

そう呟くと、腕深くに愛おしい妻を抱き込み、ゆっくりと瞼を閉じたのだった。


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