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セイドレイ【完結】
第22章 種

そしてついに、ICレコーダーは貴之の発作のシーンへと差しかかる。

「──ん…?なにこれ?なにがあったの?ねぇ?水野パパなんだか苦しそうだよ??」

「おっ、お願いしますっ…!あっ!あぁっ…なんでも、なんでもしますからっ…それをっ…止めてくだ…さいっ…──」

「あーもううるさいなぁ!その言葉は聞き飽きたっつーの!…ねぇ?ん?薬とか言ってるよ??水野パパどうしちゃったの~??」

発作が治まるまで、録音はしばらく無音の状態が続く。

「あれ?なんにも言わなくなっちゃった…つまんないなぁ。ちょっと早送りしてみよ」

慎二はICレコーダーを小刻みに早送りした。

「──お?きたきた!水野パパ復活~!」

すると慎二はピストンを再開し、アナルに突き刺したICレコーダーをさらにグリグリと奥へねじ込んだ。

「──んんぅっ!!ダメッ…いやああっ!!もう…やめてっ……」


『…いいよ。もう分かったから。俺、もしかしたら亜美を幸せにしてやれないかもしれないけど、でも…ちゃんと考えるからさ』


「──は?マジで??水野パパ考えるって言ってるよ!?本当に自分の子どもだと思ってんの!?ヤバっ!ねぇ亜美、これ "言われてたこと" と違うじゃん!いいの!?」

慎二の腰つきが徐々に大袈裟になっていく──射精が近いようだ。

「──まぁ、ほんとは俺の赤ちゃんだけどねっ!あんなクソオヤジたちの腐ったヨボヨボ精子よりっ…うぉ…グゥッ…!ごっ、ご主人様の優秀な遺伝子にっ…決まってるだろぉ!?なぁ、亜美っ!?そうだよねっ!?」

「…あっあっ、ああんっ!!そう…で…すっ、ご主人様のっ…アッ…イクッ──」

「あれぇっ?亜美イッちゃうの?やっぱりご主人様のおチンポが一番だろっ!??…し、子宮の赤ちゃんにぃぃザーメン浴びせてっ、本当のパパは俺だって教えてあげなきゃ…なっ!?亜美っ!亜美っっ!!出るっ!出ちゃううぅぉ!!おおおおお!あっ…ああああ!!!!」

「あっ!あっあっあっ…ああんっっ!イクッ、イッちゃうっ……ああっ────」


『ごめんな、亜美。本当にごめん…ごめん────』


(水野…くん…ごめんね…ごめんね──)


再生はそこでストップした。

亜美は慎二の射精を受け止めながら、貴之の声が頭の中で何度もリフレインしていた──。

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