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セイドレイ【完結】
第29章 ぬけがら
男達が新堂の手の平で転がされている頃、亜美はマンションの浴槽に閉じ込められていた。

蓋が閉められた浴槽の中、亜美は目と口をテープで塞がれ、手足も拘束されている。

首輪に掛けられた鎖はシャワーの蛇口へと繋がれており、自力での脱出は不可能だった。

耳を澄ませると、微かにバイブ音が聞こえてくる。

そう。
亜美の前後二つの穴には、イボイボの突起の付いた太いバイブがねじ込まれている。
子宮と直腸を同時に圧迫され悶え苦しみつつも、その振動によって亜美は強制的にオーガズムに達していた。

断続的にアクメを迎える度に、失神しては目を覚まし、を何度も何度も繰り返す。

どれくらい時間が経ったのかも、今が昼なのか夜なのかすら分からないまま、目隠しの暗闇の中で、ただ小さく身をよじっていた。



昨夜、酒井からの暴力的な陵辱を受けた後、マンションに新堂がやって来て、貴之に手紙を書くように紙とペンを手渡された。

亜美は全てを察したかのように、新堂に言われるがままの文言をその手紙にしたため、貴之に最後の別れを告げた。

今頃、その手紙を見た貴之は一体どんな反応を示しているだろうか。

きっと、最低な女だと思われているに違いない。


雅彦達はどうしているだろうか。


新堂の思うままに操られているのだろう。


浴槽の中、途切れ途切れに男達の顔が浮かんでは消える。



「ゔゔっ…!ゔぐぅっっ…!!」


またしても、もう何度目か分からない、意志に反した絶頂が亜美を襲う。


しかし次の瞬間、浴槽の蓋が開けられる気配と共に、男の声がした。


「…なんだ、イキまくってんじゃねえか。あ~あ~しかもこんなに漏らしやがって。全くどうしようもねぇな亜美ちゃんはよぉ」


声の主は、酒井だった。


「あ~そうそう。昨日の手紙、無事本人に渡したってさ。まぁさ、男なんてすぐ他に女見つけてパコパコすんだから、そんな悲しむ必要はないぜ。さーて!これで思い残すことはもう何も無くなったわけだし、こっからが本番だぜ…?」


(そっか……そう…だよね…水野くんには…私なんかより……もっと……)


苦痛と快感にカラダを支配される中、亜美は更に深い絶頂に達した。

その喘ぎ声は、テープで口を塞がれていながらも、まるで断末魔のような叫びだったーー。
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