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女ざかりの恋の音色は
第2章 初めの恋の音
「あれ・・・・・?樫野さん、先週の金曜のZeppも来てなかった?」

芙実は突然指摘されて驚く。先週の金曜日はガールズバンドのライブに行っていた。

「え?・・・・・・はい、行きました」
「やっぱり!俺もあれ行ってて」

理志も驚いて西野に尋ねた。

「なんで覚えてんの?」
「なんでだろ?好みのタイプだったから?あはは」

西野が軽い調子で言ったが、そんなことを言われ慣れていない芙実は思わず赤面してしまう。

「ミキに言うぞ」

理志が西野を睨んで言った。

「そんなこと気にするような女じゃないよ。ねえ、樫野さん、木曜日のチケット取れた?」
「木曜日?」
「リキッドルームでやるやつ」
「あ・・・・・・!あれ、取れませんでした。すぐ売り切れてましたね。すごく行きたかったから残念です」
「俺、取れたんだよ~。なんだー。もっと早く知り合えてたら樫野さんの分も取ったのに」

(えーーー。いいなーーーー~~)

芙実は、心の中で羨ましがった。

「ねえ、これから三人でご飯行こうよ。いろいろ樫野さんと話したいなぁ」

西野に言われてハッとする。
理志を見ると、なんだか複雑な表情を浮かべている。

「・・・・・ごめんなさい。明日早いので今日はもう帰ります。失礼します」

とてもじゃないが、この二人を前に食事なんて出来そうにない。
芙実は二人がかもし出すおしゃれな空気から逃げるようにその場を立ち去った。

芙実は走って駅に向かい、電車に乗ってドアの端に立つ。イヤホンを耳につけると、先ほどライブで披露された曲を聴いたが、頭に入ってこない。

理志に触れられた二の腕の感触が抜けないからだ。

(まさか蒼井さんがいるとは思わなかったなぁ・・・・・)

明日どんな顔して会えばいいのか・・・・・・。

電車の窓に映る自分の顔を見て苦笑いした。
冴えない女がそこにいるだけだった。

(どんな顔も何も・・・・・・。蒼井さんにしてみたら、たまたま私がライブに来てたってだけで、たいしたことでもないのに。いつも通りでいいんだ。いつも通りで・・・・・)

ライブのことを思い出そうと芙実は音楽に集中した。
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