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我が運命は君の手にあり
第6章 第六章
雨上がりの空にかかった虹を、遼は心地よく眺めた。これは幸先がいい。占いや迷信など信じた事はないが、偶然現れた虹には感謝した。虹がなければ雨が上がった事を、雨が降り続けばその事を、今日は嬉しく受け入れたに違いない。

昨夜冴子を送った後、彼は行きつけの店に予約を入れた。無口で大人しい彼女と、高級レストランで打ち解けるのは難しいだろう。気軽に過ごせる場所として選んだのは、味も雰囲気も気に入っているラーメン屋だった。何より、長年通って親しくなった店主に冴子を会わせたかった。

――秋津さん、守沢さんが退社したら知らせてください

送信したメールに返事が来たのは、ガソリンスタンドを出る間際だった。

――お疲れ様です。今、守沢さんがお帰りになりました

――ありがとう。あと5分で着きます

虹が消えても気持ちは明るい。出口で誘導する店員に手を上げ、彼は軽快にハンドルを切った。





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