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我が運命は君の手にあり
第3章 第三章
「はい、ありがとうございました。少々お待ちください」

接客中の北沢に声を掛けることが出来ず、自ら遼を呼ぶしかない。

「あの、遼さん。先程のお客様なんですけど、ご案内をお願いしてもよろしいですか?」

門下生らしき女性と話していた遼が振り向いた。

「ん? あ、はい、どこ? あ、あの方達ですね、ありがとう、すぐ行きます」

冴子が先を歩き、遼があとに続いた。

「お客様、お待たせしました、こちらが……」

改めて紹介しようと振り向くと、彼はまた目を背けた。

「染井遼です、よろしくお願いします。どうぞこちらへ」

女性二人は顔を見合せて頷き、嬉々としてついて行った。









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