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甘い瞬間まで待っていて
第4章 大雪の影響
「……申し訳ありません!」

ファッションショー会場の控室。

頭を深々下げる社員。

「今度は気をつけてね。

それよりファッションショーが大盛況で良かった。」

悠妃は無事にアクセサリーを届ることが出来て安心した。

「はい!」

衣装担当の社員が頭を上げる。

そ~いえば 桂木君どこ行ったかな?

人混みを避けて行くと

いた…!

あの人は今回のショーで

アクセサリー提供してくれている

エザンテの社長秘書よね?

人混みを避けながら響也達の会話を聞きに行った。

「加東様 ご無沙汰しております。」

「須藤さん やだなぁー聞こえちゃった?」

「?」

「桂木君を是非我が社に引き入れたくてね。

打ち合わせして資料を用意する速さ

人への気使いに感動してね。

お願いしてみたんだ。」

「?」

「宝の持ち腐れって知ってる?」

「部長!」

堂々としたヘッドハンティングだった。

ポンポンと部長は桂木の肩を叩き去って行った。

青ざめる悠妃の横へ並び 響也は口を開いた。

「須藤社長…」

「何?」

「何で今朝黙って宿を出たんですか?」

「今そんな話してる場合じゃ無いでしょう!」

「そんな話?俺には重要ですが。」

「(ヘッドハンティングの事だけど)

貴方の好きにしていいから。

あなたの意思を尊重する。」

「じゃあ社内秘密恋愛で♡」

「勝手に決めないでー!それじゃないの!」

「いやぁー、憧れてたんですよー。

こっそり会うとか逆に燃えるなー…」

なんでそうなったのー?

話が変な方に進んだなー…。







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