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黒い雨
第2章 切り裂かれた制服
「ご家族のみなさまに、ものすごく悲しいお知らせがございます…」
「ものすごく悲しいお知らせ…」
「大角みわこさんの容態でありますが…命に別状はないのですが…子宮の損傷が巨大規模になっていましたので…赤ちゃんが産めなくなってしまうことが判明しましたので…これから子宮の摘出手術を始めます…」
「子宮が破裂をしたって…」
「それじゃあ…みわこちゃんは?」
「…………」

医師は、ものすごくいかつい顔をしまして家族6人に背中を向けて診察室に入ったあと、力を込めてドアをしめたのでありました。

「みわこ…」
「そんな…みわこが…赤ちゃんが産めなくなってしまうって…あなた…」
「ああ…何てこった…」

ひさとの両親は、みわこが赤ちゃんが産めなく体になってしまうと言うことを医師から告げられてしまいましたので、激しい声で大泣きをしていたのでありました。

ひさとの結婚問題が解決できたので、家族7人がこれから仲良く暮らして行こうと思っていた時に、みわこが派手なシャツを着た男から強烈な力で殴られた後に、ボロボロに傷つくまで犯されてしまったことが原因で、家族の暮らしは大きく壊れて行こうとしていたのでありました。

みわこは、子宮を摘出してしまったので赤ちゃんが産めなくなってしまった上に心に大きな傷を負いましたので、みわこの人生は暗闇の中で生きて行くより他はなかったのでありました。

愛媛県警の捜査1課は、みわこを強烈な力で殴った後にボロボロに傷つくまで犯した男の身元を特定することに全力をあげていましたが、派手なシャツを着ていた男がフクメンをかぶっていたことや容疑者に結び付く手掛かりなど、立証がとぼしいことから捜査が難航していました。

家族は、どこに怒りをぶつけていいのか分かりませんでしたので、泣き寝入りをするより他はありませんでした。
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