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第1章 累（かさね）

そして翌朝７時過ぎに、慶彦一家が暮らす予定であった新築の家で破滅級の悲劇が発生しました。

さやの峠で男たちから集団レイプの被害を受けて殺されてしまったはつねとあやねの遺体がグチョグチョに破損した状態で浴室の浴槽に沈められている状態で、のりひこが天井で首を吊って死んでいる状態で発見されました。

遺体は、犬の散歩をしていた男性が発見しました。

男性は、犬が迷い込んだので入っていった時に恐ろしい現場をみたと証言していました。

事件発生から20分後にケーサツの現場検証が始まりました。

ケーサツは容疑者の身元を割り出すために証拠集めをしていましたが、身元につながる物証がとぼしいために捜査が難航していました。

その頃でありました。

妻子から愛想を尽かされて離婚の危機にひんしている上に親類からも見離されてしまった慶彦は、自暴自棄におちいってしまいましたので、自爆する危険性をはらんでいました。

「グワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

慶彦は、３人の子どもを殺されたかたきうちと言いましてヤクザの組長の男をナイフでズタズタに刺して殺してしまいました。

そして、慶彦はその場から立ち去ろうとしていましたが、その時に組長の男と一緒に慶彦にメッタ刺しにされて苦しんでいた男が、最後の力をふりしぼって拳銃で慶彦の頭を撃ちました。

（ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!）

その瞬間、慶彦の頭がこっぱみじんに砕け散ってしまったのと同時に呼吸が止まってしまいました。

慶彦に愛想を尽かして家出をしましたすずねは、はつねとあやねが迷子になったあと、昔好きだった彼とあったあと一緒に行方をくらませてしまいましたので、行方不明になってしまいました。

義久の一家は、慶彦を見離したあと通常通りの暮らしを送っていたので慶彦のことはもうしらんと言うことでありました。

ドラマは、サイアクの形で幕を閉じることになりました。