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第1章 〜職場でオモチャにされていた妻〜

問題は、流出した画像は、おそらく複数の違う者が撮影したもので、それをまとめて持っている者がいるということだ。

　それぞれが郁美を標的にして、まんまと画像の撮影に成功すれば、それを持ち寄って楽しむグループがあるのではないか。

　私も郁美もそれほど気にかけていなかった以前のセクハラ騒動は、「社内で郁美を中傷する内容のメールがやりとりされていた」というものだ。

　その説明通りだったのだろうか？

　配置転換など、処分が重すぎるのは気になっていた。

　会社側はそれ以上の何かをつかんでいて、あえて穏便に収束させたのではないか。

　とにかく郁美の画像は、流出したもの以外のものも存在する可能性が高い。

　私の中で、郁美をもてあそんだ者への怒りがないわけではない。

　しかし、それ以上に、「郁美がもてあそばれて汚されている姿をもっと見たい」という気持ちが湧き出して止まらなかった。

　入手した郁美の流出画像を使って、他の画像を入手する。

　そのためにYを利用してやろうと決心した。

　Yを利用するためには、心理的に優位に立たなければならない。

　そのためには、あの夜、Yが郁美をトイレに連れ込んで全裸にしてもてあそんだという事実を認めさせなければならない。