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あらがわない夜を、あなたと
第4章 夜を理解するための痛み
先ほどまで頬を、髪を優しくなでていた冷たい手は、首筋に移動していた。
そして、みなみの白くなめらかなそこを、きつく締めた。

「かはっ……」

ただでさえボールギャクにより、呼吸に不自由を感じているところに追い打ちをかけてくる。
目隠しも加わってしまっては、表情でその苦しみを主張することもままならない。
ともすれば、生命の危険にすら及びかねない、死を連想させるような行為であっても、みなみにとっては格別の喜びがある。

生き死にの意思さえ、奪われているということに。
すべては相手次第だということに。

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