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第8章 結婚式

『顔だけは綺麗に洗って、出てこい』

『はい』


英二様は先にあがっていった。

これが、初めて入ったお風呂だった。
付き合ってる時は
一緒に入ったことなんかなかった。
セックスも何度か……

私はやっぱりひどいことを
してきたんだと思う。
婚約者が親友の奴隷になって
どんな気持ちで結婚式を
迎えたんだろう。

罪悪感で苦しい。
英二様は何を考えてるのか
わからない……


お風呂からあがると、
洋服が用意されていた。

『それ着なさい』


『はい』

帽子を渡された。

髪も帽子で隠して車に乗せられた。

何処に向かっているんだろう……

どんな結婚生活が待っているんだろう。