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2番目の女
第1章 わたしは2番目の女
「あーあ…行っちゃった。」


テーブルに置いてかれたグラスに残された少しのお茶を、

ゴクリと飲み込んだ。


一口分しか残ってない。

なんだかその一口分が男の自分への思いのような気がした。


いや、そもそも一口分もないだろう。



苦笑した。



私、小川くみ。私には好きな人がいる。


相手はついさっき、私を抱いた男。


及川慶次。でも、そいつには本命の彼女がいる。

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