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舞い降りた天使
第15章 真実

翌日の昼過ぎ
俺はもう沖縄にいる


昨日の夜
チケットの予約が完了すると
俺はすぐ会社に戻り
残っていた仕事を済ませて
そのまま早朝の飛行機に乗ったんだ

エスクードの場所は
もう頭に入っている

俺はレンタカーを走らせて
市内から
少し外れた場所にある
貸しビルへと向かった


今日は平日
真穂は仕事をしているだろう

もしかしたら
旦那もいるかもしれないけど…。


俺は車を
目的のビルから少し離れた駐車場に停め
歩いてエスクードへと向かった

エスクードはビルの一階

入り口はガラス戸で看板はグリーン
隣接した駐車場があるはず

もう、すぐだな

あー…吐きそう


エスクードが近づくにつれ
俺の鼓動は
どんどん存在感を増し
ちょっと気持ち悪い

勢い余って
ここまで来てしまったけど
旦那がいたらどうするとか
真穂に会えたらどうするのかなんて
何も決まってないんだ

ただとにかく
会いたくて
さっちゃんが元気なのかどうか
確かめたくて
どうして電話をかけてきたのかを
知れたら…

あっ…あの車

目的のビルが見えた時
まず俺の目に飛び込んできたのは
駐車場に停まってる真穂の車だった

それは
真穂がエスクードに居る証拠

俺は身を潜めるように
物陰に隠れた

どうすればいい…
とりあえず
ガラス戸の前を通り過ぎながら
中の様子を伺ってみるか?
それとも
電話をかけてみるか…

どうしよう

そんなことを考えていると
真穂の車の向こうに人影が見えた

真穂か?
いや、違う……さっちゃんだ!

でも…なんで
さっちゃんが…

今日は平日

それなのに
学校に行ってるはずのさっちゃんは
俺の目の前にいた
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