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舞い降りた天使
第17章 決戦

「おーい入るぞー」

ドアの前で声をかけると
さっちゃんが駆けてくる足音が聞こえた

「はーい」

ドアを開けてくれたのは
さっちゃん

さっちゃんは
俺の隣に居る真穂にすぐ抱きついた

「ごめんね、お待たせ」

真穂はもう
『ごめんね』って言ってて
俺は少し笑ってしまった

「ねぇお母さん」

「ん?」

「学校行きたい」

「え?!」

「あかりちゃんに会いたいから
学校行きたい」

真穂に謝らせたくないのか
お母さんに心配をかけたくないのか
本当に
学校へ行きたいのか
今の俺に
さっちゃんの本心は分からないけど
まだこんなに小さな子供が
必死で色んなこと考えてるんだと思うと
俺はまた泣きそうになってしまった

「じゃあお引っ越しするところ
早く探さないと。
桜のお家はここですよーって
学校に言わなきゃ転校できないから。
明日探しに行こうか」

「うん!」


駿太は
真穂とさっちゃんの
そのやり取りを見ながら
なんか嬉しそうにしてた


「ありがとな、駿太」

「いつでも預かるよ。
その代わりゲームな!」

「結局それかよ!」

「当たり前っす!」


そんなんじゃない事くらい分かってるけどな
そーゆーことにしといてやるよ

中二だもんな

お前。
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