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舞い降りた天使
第21章 スタート
まずは…
離婚届が届く前に
駿太の話だな

「さっちゃんのことなんだけど」

「あ、うん」

さっちゃんの名前を出しただけで
真穂の表情は一瞬で硬くなってしまった
ほんとに心配なんだな…

「駿太の話だと
さっちゃんが駿太と話したかったのは
駿太が不登校をしたことがあるからなんだけど」

「…うん」

「さっちゃんは
駿太が不登校になった理由と
どうやって行けるようになったのかを
知りたかったみたい」

「…やっぱり…」

それから俺は
駿太が話した不登校になった理由と
さっちゃんが
学校に行けない理由が
分からないと言っていたことを説明し
そして
駿太がさっちゃんに話したことを
できる限り忠実に再現した

「と言うわけで
駿太からのアドバイスは
頑張れるようになったら頑張れって。
それまでは
学校、行かなくてもいいって言ってたんだ。
ごめんな?
なんか中二の子供が勝手にそんなこと…」

「ううん。
さっちゃんの話を聞いてくれて
本当にありがたいと思ってる。
助けてくれて…感謝しかないよ。
私には
どうすることもできなくて…」

真穂はそう言うと
泣きそうな顔で
視線を落とした

「何言ってんだよ。
駿太は
真穂のことをいいお母さんだって言ってたのに」

「そんな…
私のせいで
さっちゃんが辛い思いしてるんだし
私は何もしてあげられなくて」

「そんなことないよ」

俺は
ぎゅっと握りしめてる
真穂の手を優しく包み込んだ

「お母さんは
学校に行きなさいとか
いつから行くの?
なんて言わないって。
学校行けなくて自分は悪い子なのに
お母さんは自分を叱らないで
すごく優しくしてくれる。
さっちゃんは真穂のことを
そう駿太に言ったらしいよ。

いいお母さんじゃないか」


「…桜…っ」

真穂は珍しく
さっちゃんのことを桜と呼ぶと
目からポロポロと涙をこぼした

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