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舞い降りた天使
第4章 過ち


徳永さんが帰って
部屋が静かになると
なんだか落ち着かず
俺は
冷蔵庫からビールを取り出し
ゴクゴクと喉を鳴らした

こんな明るい時間に飲むなんて珍しい
だけどなんだか
飲まずには居られなかったんだ


それは多分
今日の自分に
自分が追いつけていないから


だって
おかしいだろ?

いつからだよ…


俺は自分に問いかけながら
ビールを飲み干し
ベットに寝転んだ


天ぷら屋に行くまで
徳永さんを助けてあげたいという
俺の思いに
迷いはなかった

けど
徳永さんと話してるうちに
なんか
もう
たまんなくなって
徳永さんを抱きしめて…

いや
たまんないってゆーのは
助けたいって意味で
それなのに
抱きしめてたら
その…

もっと抱きしめてたいって
気持ちになってて…

そう、そうだ
同情だ
多分それで
そんな気持ちに…

いや

いやいやいや
そうじゃない

じゃあなんで
キスしたいとか思ったんだよ
リアルにちょっと
徳永さんを抱きたいとも
思ってたじゃないか

年上だぞ?
人妻だぞ?
お母さんだぞ!

そんな人と
付き合ったことなんて
今までなかったじゃないか
年上とさえ付き合ったことがない

じゃあ
ただの欲求不満か?

確かに前の彼女と別れてから
しばらく経つけどさ…
ソレとはやっぱり
違うような気がする

あの安堵感

俺が包んでるのに

包まれてる感覚


癒すつもりが

癒されてるような



甘えて欲しいのに

甘えたくなるような


甘えさせて
もらえるような…


そうか

そうだよな


やっぱり俺が
徳永さんに癒されたんだ


ずっと欲しかったものを
もらえたような
あの感覚


ヤバい



徳永さんを好きになってる
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