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第6章 裏切り

駿太は中二

中二と言えば思春期で
まー色々と成長する時期

進路のこと
親のこと
友達のこと
部活のこと
恋愛のこと
エロなこと
おっぱいのこと
そして
宇宙の果てってどーなってんの？
死んだらどーなるんだ？

と、とにかく
悩み多し年齢だ

そしてとにかく
なんかむちゃくちゃ
楽しい時期でもある

駿太は兄弟がいないから
俺を兄のように慕ってて
俺を巧兄「タクニイ」と呼ぶ
可愛い奴だ

今日はどうやら
進路の相談だったみたいだけど
俺の女に興味が湧き
もう進路どころではなくなったらしい（笑）

飯を食い終わると
俺は駿太から
質問責めにあっていた


「何歳？
ね、可愛い？
写メないの？」

「うるせーなー」

「教えてよー
美里ちゃんは22歳だったよね？
すぐ別れちゃったけどさ。
美里ちゃんのビジュアル
俺は好きだったんだよなー」

「お前が好きかどうかは
関係ねーだろー（笑）」

「いーからいーから
ねぇ何歳？」

「35」

「え？」

「だから35」

「35ってオバ…」

「はぁ？！」

「あー嘘嘘なんでもない」

いや、嘘じゃないよな（苦笑）
姉ちゃんとほとんど歳が変わんないんだ
駿太からすれば
親と同じくらいのおばさんだろう

「いいよ、別に。
でもむちゃくちゃ可愛くて
むちゃくちゃいい女」

「マジ？」

「マジ。
けどその魅力は
駿太みたいなガキには分かんねーと思うけどなー」

中二に
包容力とか母性とか
魅力無いだろうし
話しても真穂の良さは
多分伝わんねぇ

「またガキ扱いして…
あ、てかさ
俺電話した時やってたの？！」

「このエロガキが」

「いーじゃん！」

「いーけどしてねーよ。
残念ながら」

「タクニイ何やってんだよー。
え、もしかして
まだ付き合ったばっか？
母さんも知らないよね？」

「あー知らないよ。
てゆーか…
まだ付き合っては無い」

付き合えるかどうかも
分からない