この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
片想い
第1章 片想い
「映画、おもしろかったね」

そう言いながら、彩夏が腕を絡めてきた。結婚して2年、お腹の中には子どももいるというのに、いまだに恋人気分が抜けていない。僕の可愛い奥さんだ。

「私、お互い好き合ってるんだから、もっと早く自分の想いを言っちゃえばいいのに、って思って観てた」

「そうかも知れないけど、なかなか言えないのが、初恋だよ」

「私だったら、速攻で言っちゃうけどな。好きです、付き合ってください、って」

「ほんと?」

「……ウソ。やっぱり振られて傷ついたら嫌だもんね。真司さんがしてくれたみたいに、男の子のほうから言ってくれるのを待ってる」

彩夏は、のろけるように身体を押し付けてきた。柔らかい胸が僕の腕に心地よく当たる。

「彩夏の初恋の人は、どんな人だったの?」

「私の初恋? 幼稚園のときの達也くんかな。いつも卵焼きをくれたんだ」

「えっ、それが初恋!? ただ食べ物につられただけじゃないか」

「違うわよ。達也くん、すごくかっこよかったんだから……」

彩夏は、ひとしきり達也くんの話をしてくれたあと、

「真司さんはどうなのよ。どんな初恋だったの?」

「僕の初恋か……。僕の初恋の人は、隣に住んでいたお姉さんかな」

「その人、どんな人?」

もともとこういう話が好きなのだろう。彩夏は興味津々という感じで聞いてきた。
/30ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ