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君に熱視線゚
第5章 ザ・田中家

晴樹はそう思いながらも咳が落ち着くと再び箸を動かし始めた


苗は食事の“シメ”に岩のりのお吸い物を出す


「あー‥‥‥旨ぇ‥‥」

一口すすると自然と晴樹の口から声が出た…


本気で旨いと思った‥‥

戦いのような食事の後にこのホッとする汁物は最高だと初めて感じた瞬間だった。


旨い物はたくさん食べてきたが、今まで感じた旨さとは全然違う‥‥‥

どんなに有名な料理人が作っても晴樹は軽く箸を付けるだけが多かった…
だから、あまり食べる事に興味を持つこともなかったのだが‥‥‥


‥食事の雰囲気ってのも味に左右するのかもな‥‥‥


晴樹はキレイに完食した



「じゃぁ、ご馳走様!
制服できたら学校に持ってくから‥‥」

「うん、兄さん今日はホントにありがと!!
時間なかったから大した物は作れなかったけど、今度はちゃんと招待していっぱいご馳走準備するからまた来てね!」


苗の言葉に晴樹は自然と顔がほころぶ‥‥

「あぁ‥楽しみにしてる…」

晴樹はそう返すと車に乗り込み家路に向かった






‥はぁ‥疲れたな今日は…

「晴樹サンお帰りなさい。」

「ああ、村井‥…」

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