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君に熱視線゚
第46章 恋の片道切符二枚組

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その日は
天気のいい朝だった…



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「晴樹!!
村井さんがもう待ってる!」

「ああ、今行くから。」

旅立ちの日、身支度を整えた晴樹を急かす賑やかな声が下の階から響き渡る。
晴樹は腕時計をはめながらリディに返事を返していた。

空の旅にふさわしい程澄んだ景色。晴樹の心を映したような見晴らしに晴樹も満足そうに笑みを浮かべる。

嬉しくて全然、眠れなかった筈なのにぐっすりと安眠したようなすがすがしさがある。

苗はもう…俺の恋人…//

そう思っただけで胸が弾み、浮足立ってる自分自身が笑えてくる。

情けない笑みでもなければ、嘲笑う笑みでもない…

自分の晴れやかな気持ちを素直に讃える笑み…

幸せが溢れた微笑みだった。


「晴樹!?
早くってばっ」

「…

わかったよ!」

チッ
せっかくの気分を…


晴樹は壊された幸せなひとときを胸にしまい、家を後にした


「やあだ晴樹、何ニヤニヤしてんの?」

「うるさいなほっとけよっ…//」


空港に向かう車の中。フッと時折笑みを浮かべる晴樹を、リディは不審げに見ていた

「そだ。ねぇ晴樹、
向こうに着いたら紹介したいフレンドが居るの!
もちろん会ってくれるわよね」

「無理。」


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