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君に熱視線゚
第46章 恋の片道切符二枚組

能天気な返事しか返さない苗に呆れつつ晴樹は尋ねる。夏目と交した約束事。その内容を苗に突き詰めるように晴樹は切り出した。

「この大会で優勝したら、夏目と寄りを戻すって約束したんだろ!?アイツが優勝したらお前どーすんだよっ?」


「・・・

あ〜…そんな約束もあったね…はは」

……
「バカっ
ははじゃない!お前は俺の彼女だろ!?」

「…彼女?
あ〜、そぅだね…//」


…そうか、彼女か…//


電話口で晴樹に言われた彼女という響きに苗はうっとりしている
苗はせっぱつまる晴樹に事情を詳しく話た。

「………っ
なに!?
国体で優勝したら付き合って。…って?」

「うん。」

…国、体?

って……

来年の話じゃねえか…


アイツ・・・

さも、すぐ付き合えるような言い方しやがってっ…


晴樹はあの時の挑戦的な夏目の態度に怒りを彷彿させる。

『大会で優勝したら…』

晴樹は夏目の言葉を聞いて不安で堪らなかった。

中々、思い通りに行かない自分の恋。楽しみにしていたデートもことごとく邪魔が入り、気落ちした自分を心配し、看病セットを持って見舞いに来てくれた苗に喜んだのもつかの間だった…


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