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君に熱視線゚
第49章 *。゚*゚。〜おまけ〜*゚。*゚。

結婚で白を着るには古来からの意味がある。


『私をあなた色に染めて下さい…』

無垢な白を着て嫁ぎ、そして色物を着るのにはそんな意味が含まれているのだ。

晴樹は苗のつやつやと彩られた紅い唇を見つめ、腰をかがめた…

「苗…」

耳元で優しく囁く

「さっきのは冗談だからな…」

「冗談?」

晴樹に言われ苗は顔を上げる。

「…今日の苗、

すごく可愛いよ…

こけしじゃなくて京人形みたいだから…」

「……//」

微笑みながら見つめる晴樹の優しい顔に苗はほんのりと頬を赤らめた。

照れてはにかむ苗の手を握り晴樹は前を向く。入場曲に合わせて会場の扉がゆっくりと開き二人を迎える歓声が聞こえてくる。

晴樹は握った手にきゅっと力を込めてもう一度苗に囁いた…



「苗、

…愛してる。


ずっと一緒にいような…」


……///


真っ直ぐ見つめてくる晴樹に苗はコクンと頷き返す。

苗の不安を吹き飛ばし、晴樹は苗より前を歩き始める。
長い歓声にもてはやされ、会場で先に晴樹は待つ。

苗はその晴樹の元へ一歩…また一歩…ゆっくりとした足取りで歩いて行く


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