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愛のムチ
第4章  一ヶ月の期限



 いやだ。

 これでお別れだなんて。


 だけど……言えない。

 だって「すき」って言葉だけじゃ足りないんだもん。
 

 どうしよう。


 どうしたら伝わる?どうやって伝えたらいいの?

   
 小さく首を横に振りながら考えるけど思い浮かばない。


 「あのっ!先輩……」

 「……うん?」

 「最後に先輩のラケット、あたしのと交換してくれませんか?」

 「いいけど……はい」


 先輩はあたしの方へ自分のラケットを差し出す。


 「ありがとうございます。これを先輩だと思って……あ!」 
  

 そうだ。

 あたしなりの気持ちの伝え方、思いついた。


 「和馬先輩、見ててください」


 さっきから先輩にさんざん弄られた身体を今度は先輩のラケットで刺激する。


 「……んっ……」

  
 ガットとフレームで乳首を弄りながらラケットに口付ける。


 先輩とキスして胸を弄られる自分を想像しながら。


 ラケットのグリップは先輩自身。

 あたしの蜜をたっぷり纏って……。


 秘裂に擦りつけるとたちまちそれはヌルヌルとしてくる。

    
 「せんぱ……気持ちいです……でも先輩も気持ちよくなって……はン」


 グリップの先端でクリを擦り上げると身体の奥まで開いてくるような感じになる。

 先輩と、深く繋がりたい。
 
 そのままグリップを少しずつあたしの中へと導くように力を加えると、わずかに飲み込まれる。


 腰のあたりがやけに熱い。


 「和馬…せんぱ……っ……もっとっ……もっとくださいっ」


 呟いてラケットを押し込もうとした力とは反対の力が働き、それはあっけなく阻まれた。


 「亜美、お前何がしたいの?」


 呆れたような声色。冷たい視線が突き刺さる。

 怒ってる……の?


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