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ドSなお姉さんは嫌いですか?
第1章 古谷(フルヤ)との出会い


チリンー





「こんにちはー。

……。

誰かいませんかー?」

休憩室で自作の手作り弁当を食べていたしょうこはその声に気付き、ドアを開けた。


そこには中学生か高校生ぐらいの男の子が立っていた。
「はい。お待たせしてすみません。」

しょうこは淡々とそう答え、相手の返事をまつ。


「あの、今日面接をお願いした古谷という者です。店長さんはいらっしゃいますか?」


男の子はあどけない笑顔で言った。



…面接?この小さい本屋にそんな何人もいる?と思いつつも奥の倉庫にいる店長を呼びに行った。



「店長。面接の子が来てますよ。」


ダンボールに手を突っ込みガサガサやっていた店長は起き上がると、笑顔でありがとうと言い出ていった。


店に戻ろうとすると店長がドアから顔を出し、
「上野さん、お昼中申し訳ないんだけど面接終わってからまた休憩入ってくれる?」

「はい。」と答えるしかない。

ごめんね。と言って白色の口髭のついた顔は引っ込んだ。


ご飯の途中だったのに。としょうこは膨れながら店に戻った。
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