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第9章 羞恥のステージ

部屋に入ってきたのは長身男性と小柄な男性のふたり組、どちらも20代半ばから後半、サロン五十嵐のゲストとしては確かに若い。
「サロンの新人スタッフの亜美ちゃんと今日のショーのために来てもらったエレナさん」
麗がゲストに亜美とエレナを紹介し、ふたりが「はじめまして」と頭を下げる。
「こちらはこれからマスコミ界での大活躍が期待されているタカシさんとケンタさん」
「タカシです、はじめまして」
長身男性が頭を下げる。
「ケンタです、よろしくお願いします」
小柄な男性もペコリとおじぎする。
どちらも緊張気味だ。
ゲストもイメージしていたのと違う・・・。
また亜美が心の中でつぶやく。
マスコミと聞いてもっとなれなれしい感じの男性をイメージしていたのだが、ふたりとも真面目な好青年といった雰囲気だ。
でも亜美的にはこっちのほうが好感度が高い。