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大人遊び
第22章 choice A 揺れる
遠ざかる啓介さんの車を見送った後、駅から家迄の慣れた道を1人歩く。

溢れた涙は拭って止めた。だって傷つけた側の私が泣くのはお門違いな気がして、ズルく思ったから・・・。

私、何やってるんだろう。

つい先週迄、悠くんとの結婚を前向きに考えようって思ってたのに、頭の中は今、啓介さんでいっぱいで・・・本当、サイテーだ。

結婚を申し込まれた彼氏がいるのに、他の人が気になるなんて、許されない。

今の気持ちは一時の気の迷い。だって、あの夜は初めから遊びだった。そもそも向こうも、もう忘れるって言ってたし。

色んな理由をつけては生まれてくる気持ちを打ち消そうとするけど・・・そんな悪あがきしてること事態、もう彼に心惹かれている証拠なのかもしれない。
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