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大人遊び
第22章 choice A 揺れる
「・・・今更か。」

抱擁が解かれ、彼の大きな手が私の髪を撫でる。

「ずっとそうやって1人で泣かせてたのかもな・・・わかった。別れよう。」

「悠くん・・・本当にごめんなさい。今まで、ありがとう。」

そう言って立ち上がり玄関へ向かおうとすると腕をギュッと捕まれた。

「待って。・・・別れるのはわかった。でも、俺行くまでにもう一回文に惚れてもらえるように頑張るから、チャンスくれない?」

「・・・そんなの変だよ。」

「文がその男と会うのは止めない、でも、このままハイ終わりは俺も無理だわ。そんな軽い気持ちでプロポーズしたんじゃないよ。」

「そんな風に想って貰う資格ない・・・。」

「それは俺が決めること。このままだと俺、すげぇ後悔する。・・・せめて頑張らせてよ。どうしてもダメ?そんなに俺が嫌い?」

「嫌いなわけないじゃん!そういうことじゃなくて・・・。」

「とりあえず、また連絡するから。外暗いから駅まで送るよ。」

「いいよ。1人で帰れる。」

「コラ、それくらいさせろ、行くよ。」

啓介さんと出会うのが1日でも遅かったら、目の前のこの優しい人を傷つけずに済んだのだろうか。

悠くんの気持ちを知るのが1日でも早かったら啓介さんを気になることはなかったのだろうか。

恋愛のタイミングはどうしてこうもずれてしまうんだろう。
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