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第7章 愛する人 side 悠

文はそんな俺でも何も言わずに受け入れてくれた。

仕事優先で、月1回会うか会わないかのような関係が続いたが、彼女は、いつも笑顔で応援してくれた。

さすがに、こんな彼氏でいいのか、俺なんかのどこが好きなわけ？と疑問に思って、冗談混じりに聞いたことがある。

「う～ん…目？笑 仕事を頑張ってる姿も好きよ。だからそんな寂しいこと言わないでよ。」

彼女はそう言って笑った。

そんな彼女と過ごす穏やかで優しい時間は、少しずつ俺の気持ちを変化させ、いつのまにか文の存在は俺にとって掛けがえのないものになっていった。