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第1章 出会い

金曜日という事もあって混んでいる店内にスタンディングのスペースを見つけ、頼んだビールを待っていると、カランっとドアが開く音がする。

ふと振り返ったその時、入ってきた二人組のうちの一人と目があった、それが彼（都築　啓介）との出会いだった。

背が高くて、パッと見でも整っていることのわかる顔立ちの彼らはすぐに入り口近くの女の子達に声を掛けられていた。

私と裕子も近くのサラリーマンから声を掛けられ、たわいもない話をしながら時間を過ごしていたけど・・・こういう場に慣れていない私にはハードルが高い。

疲れちゃうよぉ。

少しトイレで休憩しようと並んでいたところで、後ろからさっきの彼に声を掛けられた。