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当機は偶然により、運命を変更致しました
第5章 おまけのおまけ・当便は到着の遅れにより、終電が無くなりました
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「真帆ちゃんっ!?」
「な、にぃ……」
なによー……
今何か聞かれても、頭が働かないよー……
「何っ!!この、勝負下着……!!」
その一言で、ぐったり沈んでたソファーから、飛び起きた。
「違うっ!!」
私は胸元を自分で開けた。
「こっちが、普通なのっ!昨日のは、寝る時用っ!!」
「え。寝る時用?」
「そう!昨日は、普通にもう寝るつもりだったから、ナイトブラと、夜パンだったの!!」
「あー……そっか……ああいう下着が好みじゃ、無かったんだねー……」
なにそれ。
ひどいよ、その誤解。
あんなの日中に着ける好みって、何っ。
私はムッとしたんだけど、聖護さんは聞いちゃ居なかった。
「寝ない用、良いねえ……すっごく良い……透け透け……」
なんか、すごくうっとりしてるけど。
「ちょっとっ!?言っとくけど、聖護さんの為の下着じゃ、ないから!」
「え。……元カレの為?」
「ばっ……!!」
ばかっ!!
なに悲しそうに、馬鹿なこと言ってんの?!
普通だったら、帰る!って出て行きたい所だけど。
帰れないからここに居るんだから、帰らない。
良かったね、聖護さん。
失言、無かったことにしてあげるよ?
ラッキーだよ?
「ちっがぁああうっ!!これはぁ、私の為ーーオンナの為の、下着!!」
「へっ?」
あー、いけない。
オトコと初めて寝る前に、これはいけない。
……っては、思うんだけど。
あっちから地雷に触って来たんだから、仕方ない。
どうせ引かれても、まだ寝てないから、傷は浅いし。
そう思った私のコダワリは、遠慮なく、炸裂した。
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