この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
当機は偶然により、運命を変更致しました
第1章 到着地の状況は最悪

   *

「あの、すいません」

表示も地下への階段もエスカレーターも、見つけられなくて。
仕方なく、案内所の人に、聞いてみた。

「はい?」

「地下鉄の降り口って、どこですか?」

「地下鉄ですね。こちらをまっすぐ行って頂いて、航空会社のカウンターも過ぎた先の辺りに、地下に降りるエスカレーターが御座います」

「ありがとうございます、助かりました!」

さすが、案内所。
お礼を言って、言われた通りにまっすぐ歩く。
まっすぐまっすぐ、航空会社のカウンターを超えてもまっすぐ……って、歩いていたら。

「お疲れ様」

「あ」

スーツケースに紙袋を乗せた、お隣さんが居た。
私の荷物を棚から下ろしてくれたり、最後までいい人だったけど。
飛行機を降りた後いつの間にか居なくなってて、お礼も言えなかったんだよね。

「ゆっくりだったね。迷った?」

「そちらだって、まだここに居るじゃないですか」

「君を待ってた」

「え」

「……ってのは冗談で、お土産買ってた。せっかくの福岡だし」

お隣さんは目を細くして笑って、「西洋和菓子」と書いてある、大きな黄色い紙袋を指差した。
/52ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ