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第1章 お前のカラダはオレのもん。

先生の家はタワーマンションの、最上階。
ガラス張りの部屋からは外の景色がよく見える。

まさに、成功者にのみ許された空間。

「……すっ、ごいですね」

「まぁ。でもヒカリんちなんか大豪邸だろ？」

「あれを建てるのに僕は何もしてません」

「ほんっとにストイックだな。両親のコネ使えば成功するのも一発だろ」

「絶対、嫌です」

「だろうな」

父親はデザイナー。母親は女優。

KAGAYAKI、といえば世界的なスーツブランド。
数々の著名人がこぞって着ている。

皮肉なものだ。
僕の名前はヒカリ。父親はカガヤキ。
光より輝きの方が強く放っていそうじゃないかな、とよく思う。