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第13章 対立

　国王であるソンは今、そんなこの国の身分による格差を少しでもなくそうと力を尽くしていた。けれど、自分たちだけが特権を享受する居心地の良さを手放したくない高官たちは、なかなかソンの考える種々の政策に賛成しようとしない。




　御前会議では寄ると触ると、民のための政治を行おうとする若い王と、自分たちの立場を守ろうとする両班たちの対立が目立った。そうでない日は、ソンに王妃を迎えろと重臣たちが迫ることが続き、ここのところ、ソンの整った顔には消えない疲労が滲み出ている。