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逃げた花嫁と王の執着愛~後宮秘帖~
第14章 波紋
 花は何種類かあって、濃いピンクの他に、純白、雪のような真白にはんなりとした薄紅のぼかしが入ったものまである。ぼかしの入った花は、降り止まぬ雪の中、紅い花びらが舞っている風景を連想させた。




 チェスンがこの殿舎に入るまで、ここは長らく無人であったという。崔尚宮がいつだったか興味深い話をしてくれた。
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