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第17章 第四話　　愛心　【誘惑～temptation～】　後編

　食事も満足に喉を通らず、日ごとに痩せてゆく。元々線の細かった身体は屋敷に来てひと月も経ぬ間に、ひと回り以上細くなった。





　流石にこれではチェスンは生命さえ危ぶまれると感じたヨクがチェスンに声をかけたのだ。虚ろな視線を彷徨わせたチェスンを庭に連れ出し、ヨクは根気強く野菜作りを勧めた。気乗りのしないチェスンと一緒に自ら土を耕し、種をまいた。