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第19章 想い逢う

　だが、領議政の




―殿下はいまだ廃妃をお忘れではないのだ、ここは今しばらく、そっとしておいて差し上げる方が良かろう。恋に一途な若者に嫁を取れとせっついては、かえって昔の女への未練を募らせる悪循環になるやもしれん。




　と、朝廷の長老、もしくは人生の大先輩らしい意見により、皆はしばし国王の結婚問題については静観の構えとなった。