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逃げた花嫁と王の執着愛~後宮秘帖~
第6章 愛は憎しみを越えて
 小さな皿には並々と薬湯が入っている。いかにも苦そうな真っ茶色の薬湯を見て、王が露骨に眉をひそめた。




「苦そうだな。恥ずかしい話だが、俺は子どもの頃から、苦い薬が大の苦手なんだ」





「まあ、まるで童みたいですね。でも、苦いお薬の後は甘いお菓子がありますから」
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