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逃げた花嫁と王の執着愛~後宮秘帖~
第6章 愛は憎しみを越えて
「畏れ多い物言いでしょうけど、殿下はあまりお父君にはお似ましではいらっしゃいませんね。殿下のお父君は、妓生はお好きでしたけど、とても真面目で、酔っぱらって冗談一つ口にされるのも罪悪だとお考えになるような方でしたもの。私たち妓生はよく、〝真面目が服を着て歩いているような方〟と噂していました。それに比べて、ソンジュンさまは、とてもざっくばらんな方でした。話術も巧みで、話題も豊富、妓生たちの身の上相談にまで親身になって乗ってやっておられました」