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第6章 愛は憎しみを越えて

「姉上が亡くなっていたことも、そなたは愕いただろう。だが、こんな風に考えられもしないか？　そなたと同じ名を持つ姉が生きるはずだった分まで、そなたが生きるのだ。二人分の人生というのは妙な言い方かもしれないが、亡くなった人の分まで、そなたが一生懸命に生きて幸せになれば、亡くなった人たちの哀しみも幾ばくかは薄れるのではないだろうか」