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第6章 愛は憎しみを越えて

　まだまだ国王として努力しなければならないこと、解決しなければならない課題は山積みだ。―ではあるが、町中に出てみると、民たちのパワーとでもいえば良いのか、日々を懸命に生き抜く彼らの活力を膚に感じられる。




　彼らのこの生き生きとした表情が曇らないように、民が食らしやすい国を作るのが王たる我が役目なのだとも、今更ながらにその責務の重さを噛みしめる。