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秘め事 〜私淫らになります〜
第4章 初対面
ラブホテルへ歩いていく2人。
妙な距離感。
彼が目星をつけていたらしいホテルの入り口についた。

私が最後にもう1度聞いた

「引き返すなら今だよ、本当にいいの?」

彼は頷き何も言わずに私の手を引いてラブホテルの中へと入っていった。

ラブホテルはめちゃくちゃボロかった(笑)
受付で先に料金を払いキーをもらい部屋へ。
部屋の中は昭和のボロいラブホテルそのものだった。
ぼろぼろのソファ、板張りの床、埃だらけのエアコン、タイルのヒビだらけのお風呂…

思わず私は吹き出していた

「あははは、なにこれ!昭和!ボロい!あはは」

彼は『レビューみたら評価良かったのに…これは…」とショックを隠しきれないようだった。

しかし、私はそれでだいぶ緊張がほぐれたのだった。
ボロいラブホ万歳である(笑)
突っ込みどころ満載すぎてエロくなれないかもしれないと思うほどだった。

ひとしきり笑ったあと、彼も緊張が少しほぐれたのか2人ソファに並んで座り改めて挨拶なんてした。

『こんな、若くて可愛いと思わなかった…本当におじさんとでいいの?』とつぶらな瞳の男が見つめながら頭を撫でて肩を抱き寄せてきた。
私はどうしたらいいのかわからずされるがまま縮こまりながら「い、いいに決まってるじゃん…」と顔を真っ赤にしながら答えた。

可愛いなんて言われなれていないのだ。
どう反応したらいいのかわからなかった。

そして『こっちむいて』
と言われ彼の方へ顔を向けるとそっとアゴを持ち上げられ唇を重ねた。

あああ、旦那以外の男とキスなんて何年ぶりだろか…

少しタバコとミントの匂いがした。

彼の舌が私の口内に入り込んできた。
静かな室内に吐息と舌を絡める水音が響いた。

久しぶりの感覚に私は頭が痺れていた。
舌を持っていかれるくらい強く吸われ息が苦しかった。
しかし嫌ではなかった。

彼は私の胸をやんわりと揉んでいた。

『ベッドいこうか』

彼が言った。

私は小さく「はい…」と頷いた。
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