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第8章 次なるハッピーを探して

ｉｆ事業部解散の日、中野まり恵総務部長最後の勤務日。
それは俺のハッピーサプライズでのアルバイト最後の日でもあった。

そう、俺もまり恵ちゃんと一緒に退職することを決め、
二人そろっての社長への挨拶の時に申し出たのだ。
二人ともとっても驚いていた。


事業部解散の報告をまり恵ちゃんからされた時、俺はそのまま
本社で社員になることを保証されていると言われたが、
ほんの一瞬考えただけで辞めることを心に決めた。

ハッピーサプライズ、人を幸せにするはずの会社の社長が人を不幸にしている。
そんな奴の下で働くなんてふざけた話だ。
引き留める梶原社長に「ふざけんな！」と吐き捨てたい気持ちを堪えに堪えて、
お世話になりましたと深く頭を下げた。