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プロポーズ体験売り出します
第6章 いよいよ、3番目のお客様

「まさか3番手になるとは思ってもみなかったけど」

予約申し込みから約2か月。
いよいよ水神さんの順番が回ってきて、if事業部オフィスに客として通され
ソファに座った。

「俺だってビックリしましたよ。なによりびっくりしたのが
 この商品を買いたいって人が一人じゃないってことですかね」

一人目の客・芦田弘恵の理由は、
「結婚」という括りを望むことをやめたから。
二人目の客・絹田彩加は見ることができない夢を見ておくため。
それぞれの理由に考えさせられることがあったが、
彩加の理由を知った時は男と女の事情以上に人生の時間、
生と死について心を震わせながら考えた。
貴重な体験をこちらがさせてもらうという、大きな大きな任務を遂行した。

そしていよいよ当初の予定では一番乗りをするはずだった水神さんの、
オンナの事情に立ち入ることになった。
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